老後を意識したNISA

 

前項で投資信託の基礎知識についてお話してきました。さて、次はNISAの話ですが、実は個人投資家の中で最近多いのが50代からとなるシニア世代なのです。まさに老後を意識した投資となるわけです。何と、個人投資家の半数以上が既にシニア世代なのだという統計データがあるのです。

 

リタイア後の人生計画をどうするか?を真剣に考える人がいかに多いかとことなのかもしれません。そこで注目されることになったのがNISAです。

 

NISA(ニーサ)は2014年1月からスタートした「少額投資非課税制度」のことです。特徴は、株や投資信託(投信)の運用益、配当金のうちの一定額が非課税になるという点です。つまり、NISA口座をつくって、そこで取引を行えば、税金面でのメリットが出てくるわけです。それなら知っておいて少なくても損はありません。

 

もともとNISAはイギリス発祥の制度である「ISA(個人貯蓄口座)」を参考に設定されたそうです。ちなみに、毎年100万円までの非課税投資枠が設定されます。非課税になるのは、そこまでの株式投資、投資信託にかかる利益(値上がり益や配当金・分配金)ということになります。

 

実はこうした税金は高く、ちなみに2014年では通常20.315%もの税金がかかっています。このNISAという制度は2014年から始まり、以後は2023年まで10年間追加されることになっています。

 

非課税の期間は最大5年間であり、ただし、途中で売却すると、非課税枠を使ったことになり、再利用することはできません。つまり、非課税枠の投資総額は合計最大500万円です。2015年分の非課税枠は翌年に繰り越すことができないので、NISAを利用するなら、とにかく口座を早く作る方がいいでしょう。