NISAの利用

 

NISAが家計の安定的資産形成を支援するためのものということがわかったと思います。さて、では実際にNISAを利用する手順に入っていきましょう。まず、NISAを利用には専用口座を開くことになります。

 

実際には、銀行や証券会社など金融機関のNISA口座(非課税口座)です。この口座は一人につき1口座のみ開けることができるというのがNISA利用の注意点にもなります。つまり、銀行と証券会社両方に1口座ずつ開設したりすることはできません。

 

更に、非課税枠内に未使用分があっても翌年には繰り越しできません。投資しなかった非課税枠でも翌年利用できないということです。

 

そして、売却非課税枠は再利用できません。更に、現在既に保有する上場株式はNISA対象にできません。つまり、他の一般口座や特定口座などで既に保有していてもNISAには移管できないのです。

 

NISAはあくまでも新規購入の上場株式・株式投資信託が対象です。もちろん損益は既存の口座でも発生しますが、そうした他の口座と損益通算・損失の繰越控除ができません。逆に、非課税のNISA口座での売買損失があっても、他の課税口座収益と損益通算ができません。本当に新規の投資をする人に向けたものがNISAというわけです。

 

金融機関によって購入可能なNISA商品もやや異なります。投資信託なら証券会社、銀行などの金融機関で取り扱えますが、株式については証券会社だけです。

 

つまり、NISA口座を開設する時には、自分が投資をしたい金融商品については、事前に十分検討しておく必要があるということです。これはNISAスタート時の大きなポイントです。